9月のシルバーウィークに、三重大学医学部医学・看護教育センターの中井桂司先生に日当直救急診療のご支援をいただきました。中井先生は、診療のご支援だけではなく、医学教育の一環として学生さんをつれてきていただき、実際の地域医療の現場をみてもらっています。今回も2名の学生さんがきていたのですが、その時の感想文が野口院長先生に届き、内容がなかなかすばらしいものだったので、紹介させていただきます。
紀南病院見学を終えて
救急外来の診察の見学をするのは初めてでしたので、全てが新鮮に思えました。
夜間・休日の診察に訪れる患者さん・ご家族は、みなさん不安いっぱいの表情でした。夜に起こる予想外の症状は、昼間起こるよりも不安をかきたてるように思います。医療者は、安易な言葉は発せませんが、それでも安心させてあげることが必要だと思いました。
患者さんの意識が朦朧としているところに、医療者が声かけしても届かないのに、家族が声をかけると届く、という場面を何度か見ました。家族のちからを感じました。患者さんから情報を聞き取れない場合もありますし、患者さんだけでは医療機関にかかれない場合もあります。患者さんの普段の様子との違いなどの情報も重要になってきます。家族がそばにいて、患者さんを観察してくれていることは、医療を行ううえで非常に大きな役割を果たしていると感じました。
私たち学生も白衣を着て診察室で見学していましたので、患者さんから見ると医師のように見えるらしく、何度か深々と御辞儀をされました。また、診察を見学している際、患部を私たちにもよく見えるようにしてくださる患者さんもいらっしゃいました。私が患者さんの胸部の音を聞き取れなくて何度も聴診器をあてることがありましたが、文句言わずにつきあってくださいました。医学生というだけで、こんなにも期待されているということがひしひしと伝わってきました。ありがたく思うと同時に、身が引き締まる思いでした。
楽しく有意義な体験が多い中、当直勤務の大変さも知りました。こんな勤務をずっと続けるにはかなりの体力と忍耐が必要になってくるように思います。疲労の中で患者さんに最善を尽くせるかと言えば、難しいところがあるのではないかと思います。
今回の見学を通して学んだことを胸に、これからの勉学に一層励んでいくつもりです。そして体力をつけようと思います。また、コミュニケーションの重要さも知りました。普段から、誰とでも良好なコミュニケーションを取れるように工夫していこうと思います。
最後になりましたが、お世話になった患者さん方、先生方、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
短い時間で多くのことを感じ、学んでいただいたようです。地域で働く医療スタッフとして、また住民として本当にうれしく思います。是非いつの日か立派な医師になり、紀南に来ていただきたいです。
それから診療ご支援や、学生さんをいつもつれてきていただいている中井先生に心から感謝いたします。ありがとうございます。
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