センター長あいさつ
三度目の春
三重県地域医療研修センター
センター長 奥野 正孝
少し前に、今まで紀南病院に勤務されたことのある先生方に、その時の印象や感じたことなどをお尋ねするアンケートをお願いしたことがあります。 その時のお返事には、紀南病院での勤務がとても楽しかったこと、この地域の皆さんが暖かく接していただきとても快適に暮らせたと、雄大な自然が素晴らしかったことなどがたくさん書かれていました。 私も独身の時(昭和53年)と新婚の時(昭和57年)の二回、紀南病院に勤務させていただき、同じような気持ちを持ったことを鮮明に覚えています。
さて今回4月から三回目の勤務をさせていただくことになり、二つ目標を掲げて仕事に邁進しようと考えています。 まず第一の目標は医師不足の中で頑張っておられる病院の仲間に入れていただき、私もこの地域に住んでおられる皆さんのお役に立ちたいということです。 微力ではありますが内科の一員として頑張っていきますので、よろしくお願い致します。
つぎに目標にしていることは、卒業して間もない若い医師や医学を学ぶ学生さん達に、この素晴らしい地域で暮らして病院に勤務してもらい、 医療のことばかりでなく、この地域のことやこの地域に暮らす皆さんのことなどをたくさん学んでもらうための仕組み作りや組織作りをしてみたいということです。
マスコミを通じてあれこれ伝えられているように若い医師はみんながみんな都会を目指しているわけではありません。 へき地や離島で一度は勤務してみたいという医師は少なくはないのですが、「どうしたら勤務できるのだろう?」「どういうことが学べるのだろう?」といった疑問とか、「将来どうなるのだろう?どうしたらよいのだろう?」といった不安が、二の足を踏んでいる原因となっているようなのです。 そこでこういった問題を少しずつ解決し、沢山の若い人たちにこの地に来ていただけるようにと、紀南病院と三重県が力を合わせて「地域医療研修センター」を設立し、私がその責任者としての任につきました。 センターの目的は大きいのですが、それを達成するための第一歩として、まずはこの地域のいろいろな所に出掛けていって、住民の皆さん、地域の医療を守っていただいている医療関係の皆さん、 そしてそれを支えている行政のみなさんとお会いして、この地域というものを改めてしっかりと把握することから始めていきたいと思っていますので、どうかよろしくお願いいたします。
平成21年4月 紀南病院