≫ リハビリテーション
紀南病院では、理学療法士5名、作業療法士3名、言語聴覚士2名が患者様にリハビリテーションを実施しています。
診療報酬の改定で、リハビリテーションを取り巻く環境も大変厳しくなっている中、当院では脳血管疾患リハビリテーション施設基準【Ⅰ】を取得し、手厚い人員でリハビリテーションサービスを提供しています。
(平成18年6月6日付け病院新聞によると、全国の脳血管疾患リハビリテーション施設基準【Ⅰ】を取得している施設数の割合は約3割だそうです。)
当院は、三重県の南端に位置しており、おもに身体障害部門の急性期から回復期、維持期まで幅広く関わっています。また、周辺には病院数も限られているため、精神疾患を伴った方や、この地域特有の疾患(農作業中にマムシにかまれた方とか・・・)等対象は多岐に渡ります。
また、退院後のために、必要に応じて自宅訪問も実施し、住宅改修等のアドバイスも行っており、熊野市にある、バリアフリー工房「きなん」と連携して、自助具の製作・指導も実施しています。
当院での対象疾患は、脳出血、脳梗塞等の脳血管疾患、骨折、変形性関節症等の整形外科疾患が中心で、寝返り、起き上がり、座る、立つ、歩く、といった基本的な動作能力の回復を目的とした治療法です。
何らかの原因で障害をおって、社会復帰していく過程で日常生活動作(ADL)の改善、向上を目的とした治療法です。このADLというのは、人が日常生活をおくる上での最低限必要な行為であり、食事・整容・更衣・排泄・入浴がそれにあたります。理学療法が、基本的な動作能力の回復を目的としているのに対して、作業療法は、応用的な動作能力の回復が目的です。
以上に加えて、腕や手の骨折・切断などの原因で障害をおったときの機能改善も行っています。平成18年度より人員も2名体制から3名体制となり今まで行えていなかった、木目の細かい医療が提供できるようになりました。一つ目は「できるADL」と「しているADL」の差を出来る限りうめるため、積極的にベッドサイドで作業療法を実施すること。二つ目は、下肢の骨折など今までは理学療法士のみで行われていた訓練も、ADLの改善を目的に積極的に関わっています。
作業療法室では身体の機能的障害に対しての治療・訓練に加え、実際の生活上で困っていたり、できないことをなんらかの手段を用い行えるようにするといったような援助していきます。そのための治療手段として様々な作業活動が用いられる為に、「作業」療法と呼ばれています。
言語療法とはことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援します。また、摂食・嚥下の問題にも専門的に対応しています。ことばによるコミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、病気や交通事故、発達上の問題などでこのような機能が損なわれることがあります。
ことばによるコミュニケーションの問題には脳卒中後の失語症、聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害など多岐に渡り、小児から高齢者まで幅広く現れます。
言語聴覚士はこのような問題の本質や発現メカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行います。
