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お問い合わせ先 施設概要 研修内容
当院、地域での特徴的な活動 募集要領 処遇
協力施設地域医療研修~貴院の臨床研修に紀南病院での地域研修を組み込みませんか?~
後期臨床研修~3年目からの後期臨床研修を紀南病院で過ごしてみませんか?~
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お問合せ先

〒519-5293 三重県南牟婁郡御浜町大字阿田和4750
紀南病院 総務課 三石
電話:05979-2-1333(内線403)
E-Mail:shomu2@kinan-hp-mie.jp

病院見学には随時対応しております。その他ご質問等ございましたら、お気軽にお問合せください。

施設概要

名 称 紀南病院組合立紀南病院(公立)
所在地 三重県南牟婁郡御浜町阿田和4750
病床数 一般234床、療養(回復期リハビリテーション病床)40床、 感染4床  合計278床
介護老人保健施設 100床  特殊診療部門 人口透析23床(92名)
認定施設
救急告示病院、へき地拠点病院、日本内科学会教育関連病院、日本整形外科学会認定医制度研修施設、日本消化器外科学会専門医修練施設、 日本眼科学会専門医制度研修施設、日本外科学会認定制度修練施設、日本消化器病学会認定施設、 三重大学臨床研修協力施設、市立四日市病院臨床研修協力施設、日本肝臓学会認定施設、DPC対象病院、三重県肝疾患専門医療機関
手術実績 外科 ・ 整形外科 ・ 産婦人科 (各診療科のページ)

 紀南病院は三重県最南端の、紀南地方唯一の地域中核病院です。紀南地方の二次医療、救急医療、急性期医療の大半を担う地域医療の要です。

幅広い疾患、急性期から慢性期までのトータルケア

 紀南地方唯一の中核病院・24時間無休の救急受入病院として、多様な疾患の急性期患者を診療することになります。救急当直に際しては各科の待機医にいつでも相談できる体制をとっており、当直以外の時も診療科を越えた協力体制をとっています。また、高齢化率30%を超える地域性から、慢性期医療も必須となります。つまり、細分化されない幅広い疾患に対して急性期から慢性期にいたるトータルケアが要求されます。紀南地方のほとんどの疾患についての診療経験を積むことができます。

地域包括ケア

 院内に療養病棟と透析施設を併設し、附帯施設として老健施設、へき地診療所、へき地巡回診療所があります。訪問リハビリや訪問看護、ケアマネージャーの家庭訪問、退院支援としての家庭訪問、地域の集会所で開く医療タウンミーティングなど、様々な地域に密着した活動を行っています。希望によって研修内容に組み入れます。病院の中だけにいるのではなく、自ら地域に足を踏み入れて人々と接することは、「医療とは何か」「地域医療とは何か」を考えるための重要な材料となることでしょう。

他科の医師やコメディカルとも話しやすいアットホームな雰囲気

 大病院とは違い、皆が顔見知りで自然に声を掛け合うアットホームな雰囲気を大事にしています。診療科を越えての相談や、他部署(例えば検査や薬局)との連携も、互いに親しければやりやすいことでしょう。職員は皆、研修医を「単なるお客さん」ではなく「戦力の一端」「未来の医師」として育てていこうと努力しています。他職種と話し合うことは、今後の医師生活の中で貴重な体験となることでしょう。

豊富な自然・患者さんとの信頼関係

 紀南地方は紀伊半島の南部、海と山と川に囲まれた温暖な地域です。病院の窓からは一面の熊野灘が眺められ、裏手にはみかん畑が広がっています。温暖な気候の影響か、住民も穏やかで純朴な傾向にあります。「患者さんが素直でやりやすい」とは、当院に赴任した医師から良く聞かれる感想です。
 周辺地域には世界遺産の熊野古道が点在し、温泉施設も数多くあり、海水浴場やスキューバダイビングのスポットもあります。毎年8月に開催される「熊野大花火」は全国的にも有名です。都会から遠くはありますが、コンビニやダイソーもあって生活に不便はなく、また道路や交通網も整備が進んでいます。「実際に来てみると想像していたほど田舎ではない」と感じられる方が多いようです。

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研修内容

研修の目的

 医師としての人格を養い、将来の専門性にかかわらず、日常診療で頻繁に遭遇する病気に対応できる様、プライマリーケアの基本的な診療能力を身に付けます。同時に、へき地という立場を最大限に活用し、へき地の人たちと密接に関わる医療を通じて、地域の人たちと共に生きることのできる医師の基本を身につけることを目的とします。

研修概要

 具体的には厚生労働省から出された指針に沿って研修を実施しますが、それ以外にも他病院の研修では得られない、この地域独特の地域力を習得していただきたいと思います。
 当院は紀南地域唯一の中核病院として、救急医療・二次医療・急性期医療の大半を担っています。同時に高齢化率30%を越える地域性から、慢性期医療も必須となります。紀南地域のほとんどの疾患について、急性期から慢性期にいたるトータルケアを経験することができます。
 療養病棟や老健施設、さらに高齢率の高いへき地診療所、無医地区へのへき地巡回診療での研修が可能です。当院での経験は、ますます高齢化が進む日本の社会で、今後医師として働く上で貴重な体験になるはずです。
 その他、様々な活動(後述)に参加可能です。他にもご希望があれば、可能な限りお応えしたいと考えています。ぜひ積極的に色々な活動に参加し、医療活動も含めてそれ以外にも様々な経験をし、医師として人として、将来の糧としていただきたいと思います。紀南地方について、日本の地域医療について、そして「医療とは何なのか」について、考えてみてください。
 研修プログラムについては、各人のニーズを充分に評価尊重した上で、各担当科スタッフが個別に実習プログラムを作成します。症例個々に深い洞察と総合的な見地のもと、他職種との関わりを第一に、担当スタッフと相談して独自のプログラムを構築してください。

研修プログラム(例)

 上記はあくまでも一例です。実際の研修に当たっては、研修医各人のニーズをできるだけ評価、尊重した上で各担当科のスタッフが個別に研修プログラムを作成します。大病院の形式的なプログラムとは違う、自由度の高い柔軟な研修が可能です。

 療養病棟や老健施設、へき地診療所などでの研修も可能です。その他、協力施設での研修をプログラムに加えることもできます。

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当院、紀南地域での特徴的な活動

内視鏡や超音波検査の実習・他職種の実習
 内視鏡検査や超音波検査の実習も、もちろんですが行えます。研修医の数が少ない分、たくさんの経験を積むチャンスです。それだけでなく、検査室でグラム染色や輸血実習、リハビリ室でトランスファー実習など、希望に応じて他職種の実習も行えます。

タウンミーティング
 地域の医師会や消防と協力して、タウンミーティングを行い、地域住民と紀南地域の医療について意見交換を行っております。直接各地域に出向いて地域の住民と膝をつき合わせての交流は、普段気づかない大切なものに出会うことがしばしばあります。

巡回診療・訪問診療・訪問リハビリ
 定期的に無医地区への巡回診療、訪問診療、訪問リハビリを行っております。平成20年10月からは、訪問看護もはじまりました。病院の中からの視点だけでなく、地域の中に自ら入っていくことは、「医療とは何か」を考える上で貴重な材料となることでしょう。患者の病気だけでなく、生活そのものを診て、医療の原点を見つめ直していただきたいと思います。

合同カンファレンス
 研修医、医学部実習生、他職種実習生と職員全体が交流し、お互いの理解を深める場として、合同カンファレンスを定期的に行っております。研修医に自己紹介や将来の夢、研修の感想等を語っていただいた後は、形式ばらず気楽に交流するのが原則で、おやつなどを囲んで、皆で和気あいあいと語り合い交流を深めております。

オンライン講義・救急勉強会・講演会
 札幌医科大学が行っております、テレビ会議システムを使った公開講義のプライマリケアレクチャーズに参加しております。研修医向けに毎週2つの講義をおこなっており、医師だけではなく他の部門のスタッフも参加し一緒に勉強しております。
 その他、消防署と合同で救急勉強会を行ったり、各分野の専門家を招いての講演会も随時行っています。

サークル活動・地引網大会など地域のイベント
 サークル活動も活発に行われており、コーラス、サッカー、バスケット、釣り、スキューバダイビング、熊野古道の散策など、それぞれ活動しております。さらに、病院前の七里御浜海岸でのバーベキュー大会や地引網大会、熊野古道ハイキング、伝統ある熊野大花火大会見学会などイベントは目白押しです!! ぜひ積極的に参加して、紀南の魅力を知り、また、職員との交流を深めてください。

アットホームな雰囲気で何でも気軽に相談
 診療科や職種間の垣根が低く、何でも気軽に相談できるのが当院の特徴です。3年目から9年目の医師が必ずいて、診療に関することはもちろん、それ以外のことも気軽に相談できます。仕事以外でも飲み会や温泉、地域の観光など、良き兄貴、姉貴分として研修生活のサポートをしてくれます。またコメディカルはじめ、他の職員とも相談や交流がしやすく、診療以外にも多くのことを経験し、学ぶことができます。

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募集要領

三重大学医学部附属病院群協力型病院のため、三重大学医学部附属病院募集要領をご参照ください。

三重大学医学部附属病院 臨床研修・キャリア支援センター(外部サイトが別ウィンドウで開きます)

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協力施設地域医療研修

貴院の臨床研修に紀南病院での地域研修を組み込みませんか?

 協力型研修病院として前期研修2年目の地域研修医を募集しています。平成21年度は25名を予定しており、中々の評判を頂いています。
 主治医制を取って主に内科入院患者を担当していただき、また、外来・救急患者の診察をしていただくことがメインになりますが、プログラムは指導医と相談して自由に組んでいただけます。
 老健施設やへき地巡回診療など、前述(「当院、紀南地域での特徴的な活動」)の活動もご希望に応じて組み入れます(タイミングによって不可能なこともあります。ご了承ください)。ぜひ積極的に色々な体験をして、紀南地域の魅力と日本の地域医療の実情を知り、「医療とは何か」を考えてみてください。
 内科の研修が基本ですが、ご要望があれば他科での研修も検討いたします。

■現在の地域医療研修協力施設
・三重大学附属病院 ・市立四日市病院 ・山田赤十字病院 ・桑名市民病院
・東京大学附属病院 ・市立堺病院 ・聖路加国際病院

 病院見学には随時対応しております。その他、お問合せ、ご質問等ございましたら、ページ上部の「お問い合わせ先」までお気軽にお問合せください。お待ちしております。

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後期臨床研修

3年目からの後期臨床研修を紀南地域で過ごしてみませんか

 研修医のニーズを十分に評価した上で、担当科のスタッフが個別にプログラムを作成して、満足のいく研修生活が送れるようサポートいたします。
 一般臨床医として必要な知識、技能、態度、救急医療や各専門科についての研修のみでなく、療養病棟、老健施設、地域診療所やへき地巡回診療などにより、地域包括ケアの現場スタッフとして研修可能です。
 紀南病院は地域唯一の中核病院という特性上、地域のほとんどの疾患の患者さんが訪れます。診療科は細分化されておらず、幅広い疾患を診療しなくてはなりません。裏を返せば、多様な疾患の診療経験を積むことができるということです。また、若い医師が多いこともあり、各科内、また科を越えて話しやすい雰囲気ですので、不安があれば先輩医師、またコメディカル等に簡単に相談することができます。

 紀南病院は小さな病院ですので、色々な医療活動をしていただかなければなりません。それを、「色々なことができる」と考えてくださる方に来ていただきたいと思います。研修医の皆様が充実した日々を過ごせるよう、また、今後の医師生活への有益な経験が得られるよう、スタッフ一同精一杯サポートいたします。

 病院見学には随時対応しておりますので、ページ上部の「お問い合わせ先」までお気軽にご連絡ください。お待ちしております。

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地域医療研修体験談

森 一樹 先生 

 私にとって紀南病院での研修はとても貴重な体験となっています。指導医の先生方がとても熱心で研修プログラムが効率よく組まれており、病院外の地域診療所での実習や出張診療、往診、老人施設や小中学校での講義などユニークな内容も特徴的です。また大学病院では診ることのできなかった症状を診断できる機会があり、経験を積むにはとても良いと思います。病院全体としては小規模でありスタッフとの距離が近い。そのためエコーも技師の方々に直接詳しく教えてもらい、手技の機会も豊富で大規模病院ではなかなか出来ないことがこの病院では可能です。
 さらにこの地域住民の方々の紀南病院に対する信頼度は相当なもので、私たち医師をとても尊重して迎えてくれます。これは複数の病院がある都市部の住民には無い感覚です。期待が大きい分、やりがいもありますね。
 熊野地方は観光資源が豊富で自然がたくさんあり、リフレッシュできるスポットもたくさんあります。マリンスポーツや、温泉などドライブコースも多いです。なにより病院からの眺めが弧を描くオーシャンビューですから、地球の丸さを感じながらリフレッシュできます。恵まれた自然環境に囲まれながら医師としての成長を体感できる紀南病院は、研修医にとって得がたい経験になるはずです。

杉元 理子 先生

 私にとって紀南病院での研修はとても満足度の高いものとなっています。まず、受け入れてくださる先生方がとても熱心で指導方法も上手く、積極的であるということ。そして他のコメディカルスタッフや事務の方との距離も大変近く感じられ、様々な場面で交流関係が保たれやすいこと、そして研修医であっても処置や治療方針を自ら決定しなければならないなど医師としての責任や自覚を促される場面が多いことなどが挙げられます。
 以前の研修先は日本でも有数の大規模病院で、学んだことは大変多かったのですが、直接患者様と接する機会も少なく、自ら処置をするということはほとんどありませんでした。スタッフ間の連携も部署ごとの人数が多く、交流が図り難かったと思います。
 地域の人びとが紀南病院をとても信頼してくださっているというのも特徴です。この地域唯一の総合病院であるということは住民にとって選択肢がないということですので、病院を頼ってくる気持ちはとても大きく、医師として期待に応えねばというモチベーションは確実にあがります。
 紀南病院のある御浜町は温暖で過ごしやすく、病院の目の前には広大な太平洋が拡がっており、自然の豊かなところです。食べ物も美味しいですし、宿舎も完備されていて身一つで来ることができます。何よりスタッフも住民の方も一体となって迎え入れてくれる土壌が素晴らしいと思います。

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